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Mak Mizuno's photo and movie

そんなこともあったな、と

転職して早一年が経ったわけですが、前職は10年以上もいたのでいろいろなことがあったな、と思い出すこともあるわけです。

先日もちょうどアメリカ・ラスベガスでのNAB showが盛況のうちに終わったようですが、その視察にも行ったな、とか。
ラスベガスでカジノは遊んだけどやっぱり勝てないもんだな、とか。
泥酔したアメリカ人がルーレットで賭けながらブツブツ言ってた言葉が、どう聞いても「園部くん」にしか聞こえなかったな、とか。

ちなみに、展示会の名前としては “NAB show” が正確で、”NAB” とは主催団体であるところのアメリカ放送協会の略称ですからね。
“National Association of Broadcasters” です。

社内にもその辺理解している人いなかった印象でした()

ベガスのホールはめちゃくちゃ広いので1日ではとても回り切れないのですが、それでもいろんな国のいろんなメーカーと話したなぁ。


前職で一時期人気ブランドの1つになったFotodioxは、元はアメリカのカメラ用品屋の1つで、撮影にまつわるいろんなものを取り扱っていましたが、柱になったLED照明はF社が製造したものではなく、中国のメーカーが製造したものをOEM供給というか、自社のブランド名をつけて販売していたものです。

なので輸入元は中国なのですが、元弊社ではF社の製品として扱っていたので、F社のロゴがついたものを販売していました。メーカーにもその手配をしてもらっていました。

供給元が同じところの製品もちょこちょこ見かけましたが、中でも露骨なのは飯田橋から板橋に都落ちした国内ストロボメーカーの製品。
自社ブランドにしておきながら色温度調整できない、しかもバイカラーのF社製品より高い値段で売ってたやつ。
本社移転したり、試作機放出しなきゃやってられないほどだったはずなのに、強気だなぁと思ったのを思い出します。

F社の製品では、照明の他にレンズマウントアダプターをやっていました。
元弊社はあくまでも照明屋然としていたので、正直僕以外にカメラやレンズの話が分かる人がいなかったのもあって、かなり苦戦しました。

折りしもマウントアダプターのブームが1回落ち着きかけたときで、名古屋の商社も主力製品を初期不良のひどかったKIP○Nからもう少し安定したK&F C○NCEPTに乗り換えた時期で、前者の初期不良率の高さから中野にも当初扱いを渋られたのを思い出します。

あくまで元弊社はプロ寄りの取り扱いだったので、ラインナップを絞って中判などのニッチ路線を行こうと考えていました。
RZ系のアダプターなんか、今でもあそこだけなんじゃないですかね。
NDフィルター内蔵のものも昔からあったので、映像系にはいいだろう、とそれを固めてみたり。

1回名だたる会社のビデオエンジニアの方にそのNDを見てもらって、少しだけ黄色にかぶってるけどかなり優秀なフィルターというお墨付きをもらったのですが、それを活かすことはできませんでした…

LEDは中国の製造元から直でしたが、アダプターはイリノイのF社から入れていました。
そもそもニッチ路線なので、まぁ当然量も出ず、ある時在庫問い合わせだか発注問い合わせだかをしたタイミングだったと思いますが、F社から「日本での代理店を名古屋の商社に切り替えるから、今後はそこ経由で仕入れてくれ、LEDは引き続きよろしく」と言われ、取り扱いを切り替えることになりました。

本記事のトップ画像の、チルト・シフトが出来るアダプターを扱おうとしていたタイミングでした。

悔しいのもありましたが、実際数字は出せていなかったので無力感の方が大きかったですね。
名古屋の商社の方とも面識もあり、元弊社がF社を扱っていることも話したことがあったので、ちょっと横取りされたような気持ちになったのもありました。

でもまぁ実際、そちらさんは結構な頻度で入荷していたり在庫持っていたりもしたので、以前より入荷しやすくなっていたのはありました。


チルトシフトアダプター、実際結構いい造りだと思います。

35mm判フルサイズに対しては中判レンズを使えばイメサーは大体カバーできますし、フルサイズ対応レンズでも行けるものが結構あります。

欠点は、電磁絞りが使えなくなることくらいですかね。

あと焦点距離だけで見れば、中判レンズはどれもそれなりに望遠寄りになるので、ちょうどいい画角のレンズ選びが難しいかな、という感じでしょうか。

それらがクリアできれば、撮っててすごく楽しいアダプターだと思います。
Amaz○nでの取り扱いの悶着についてはまた今度()

また使ってみたいけど、私物として買ったアダプター、もしかして元弊社に忘れてきたかな…

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