キヤノンの一眼レフ用レンズのうち、APS-Cフォーマット用のEF-Sレンズシリーズで標準画角を担っているのがこのレンズ。
キットレンズを担当していたEF-S17-85mm、のちEF-S15-85mmはズーム倍率を広くしたもので、こちらは絞り口径をF2.8で通しにしたもの。
キヤノンのEF-Sレンズ全般的に言えることですが、特に初期のものは製品寿命が長く、あるいはなかなか後継機種が出てこず、このレンズも発売は2006年5月。
既に発売から干支が一回りしています。
当時で言うとカメラボディはEOS 20Dから30Dというところでしょうか。
大学生だった自分もEOS 20Dを使っていた当時から愛用していました。
専門学校に入り直したときに一度ソニーに乗り換えて手放してしまいましたが、スポーツ写真専攻になった2年次でキヤノンに復帰。
EOS 7Dしばらくは標準不在だったりシグマ17-70を使ったりしていましたが、就職後に買い戻し、それ以降ずっと愛機として活躍してくれています。
なんといってもAPS-C用として使いやすい焦点距離域と通しで開放F2.8の絞り。
「隠れLレンズ」という評価もちょくちょく見かけたモノでした。
歪みもほどほどで写りに関しては文句もほとんどないのですが、強いて言えば埃の入り込みやすい構造。
インターナルフォーカスなのでピントを動かしてもレンズ全長は変化しないのですが、ズーミングするとやはり変化します。
ズームレンズの宿命でダストがめちゃくちゃ入りやすく、1本目も2本目も、前玉2枚目にそこそこの埃が入ってしまいOH清掃に出しています。
今となっては、歪みの少ない広角域ズームレンズがどんどん出てきていることもあり、歪みも結構気になる感じと言われるのかもしれませんが、サイズ感や重さから言っても個人的にはベストレンズです。